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役員の紹介1

福西邦彦

-理事長-

 

 私の尊敬する人から頂いた言葉で「尽くして 尽くして 尽くして 忘れろ!」を念頭に活動しております。キレイごとやカッコつけるつもりはありません。自分にできることを一生懸命に頑張ることで困っておられる方のお役に立つなら、それが私の生き甲斐でもあり使命だと考えます。また関係を築く上で大切にしているのは「Win Win」の関係です。Winとは勝利を意味する言葉で「お互いが勝利する」関係をとても大切にしています。

 

 

 

- エピソード① -

 

 実は、私は2回、家で失敗しています。お恥ずかしい話なのですが1度目は私が不動産会社を経営していた頃、自分で間取りの設計をし新築を建てたのですが・・・欠陥住宅だったのです。誤解のないように申し上げておきますが私の設計ミスではありません!設計図は私が書きましたが構造計算や建確申請などは知り合いの1級建築設計士に依頼してありました。

 

 この欠陥住宅の問題について最終的には裁判になり無事に勝利したのですが欠陥を特定する調査に約1年の年月と数百万の費用が掛かりました。裁判には2年の年月を経て、勝ち取った賠償金は調査に掛かった費用と同額くらいでした。欠陥の原因は棟上げをしたときに柱を仮止めし、それから水平垂直を出しながら本締めをするのですが・・・。私が大工さんにご祝儀を出す約束をしていたのに、上棟式に集まって頂いてた方達の接客などで当日、ご祝儀を渡しそびれてしまい、それにヘソを曲げた大工さんらが仮止めのまま本締めをしたのが原因でした。建物が微妙に傾いたままで建具などはレベル(水平垂直)が取れているという摩訶不思議な欠陥だった為、原因の究明に時間が掛かってしまったワケです。

 

 

 

- エピソード② -

 

 2度目は現在住んでいる家なのですが、こちらは家というより擁壁(ようへき)に問題があったのです。某大手ハウスビルダー企業の建売住宅を購入したのですが契約当初はまったく気付きませんでした。購入してから間もなく1年を迎えようというときに家の全面道路で某ガス会社の工事でアスファルト舗装のやり替え工事がありました。この工事を請け負っていた工事会社はまともな挨拶廻りもなくポストにチラシを1枚投函していたそうですが、何も知らずに私が朝、家に帰るとローラー車やらトラックが道を塞ぎ入れない状態でした。私は不愉快な気分のまま自宅に戻り、くつろいでいるとガタガタガタっと家が揺れだしました。ビックリして外を見るとローラー車が転圧と振動で新しく舗装したアスファルトを固めているところでした。

 

 想定していたより振動が大きかったので心配になり建物の基礎廻りを見に行くと何と元々一体だった建物の基礎と擁壁との間に亀裂が入っていました。他にも建物基礎に面しているポーチなどのコンクリ-ト部分が見事にひび割れており、同じ新築のお隣さんも全く同じ状態でした。すぐに工事の責任者を呼び状態を確認してもらったところ、これはうちの工事とは関係ないですよと言ってきたので某ガス会社に連絡し工事を依頼した責任者に来てもらい同じく亀裂の状態を確認してもらったのですが、うちは責任施工で仕事を下請けに出しているので問題があれば施工した工事会社に言って下さいということでした。

 

 勿論、この程度のことで引き下がるつもりもありませんから早速、諸々の準備に取り掛かったのですが・・・。実際、補修工事をしてもらうにしても基礎や擁壁の構造を確認しようと思い図面を探したのですがないので、仲介業者さんに図面の手配をお願いしました。ところが何度、連絡しても今探しているところですということで図面を貰えず1か月が経ちました。さすがに、これは何かあると不信に思い、工事の許認可を出している郡山土木事務所へ直接、確認に行きました。そしたら何と出てきた図面と実際の擁壁の形状が違っていたのです。

 

 そこで担当官に許認可済の図面と現場の写真を見てもらったところ法令上の制限を超えた盛土が確認できるとして宅地造成等規制法に抵触していることを告げられました。後にわかったことですが対応して頂いた担当官はこの現場の調査担当官でした。これも問題だと思うのですが・・・。

 本題に戻ります、擁壁について許認可を受けた部分から無許可で増設し、増設した部分も許認可済として扱っていたのです。なので契約時に図面が添付されなかった、添付できなかったということです。

 この事実を仲介業者さんとハウスビルダーさんに伝えたときの対応には呆れましたけど。最終的には裁判になることもなくキチンと納得のいく対応をして頂いております。

 

 

- 私にできること -

 

 実際、私に運がないのではなく不動産の知識や経験があってもこんなことが起こるのです。通常、ほとんどの人は問題に気付かないか、気付いてもなすすべもなく泣き寝入りしておられるのが現状です。仮に知り合いに弁護士さんがいるとか、知り合いの不動産屋さんがいたとしましょう。もし、不動産のトラブルで弁護士さんに依頼した場合、その弁護士さんは不動産や建築について詳しい方であれば何とかなるかもしれませんが通常、そこまでの知識をお持ちの弁護士さんはおられません(奈良は特に)ので交渉や裁判に至るまでに相当な調査費用や時間が掛かります。不動産屋さんに知り合いがいて相談しても業界の利害関係が絡むのと、そんなお金にもならない面倒に巻き込まれたくないっていうのが本音ではないかと思います。しかしながら、いざトラブルになるとひとりの力では何も解決できないということを身をもって痛感しております。その時の悔しさや腹立ちは言葉にはできません。そんな思いをされた方の気持ちは誰よりも理解できます。当団体はそんな状況にも対応できるように専門家の方で組織されたプロの集団です。

 

 バブルの頃、建設ラッシュで建築基準法を無視した建物や突貫工事で欠陥だらけの建物は沢山あります。いざ、買い替えなどで売りにだそうとしたら所有する不動産が再建築不可だったりして値が付かないこともあり得るんです。一生懸命に働いて買った家なのに知らない間に大損しているのではやり切れないですよね。当団体は空き家・空き地の管理支援を行うNPO団体ですが私自身の活動に制限や制約はありません。例えば今度、家を買う、建てるから一緒に見てほしいと言われればセカンドオピニオンの立場でついて行くでしょう。私は業者ではありませんから利害に関係なくアドバイスができますし、問題が発生しどこに頼べばいいかわからないようなときは当団体に連絡して下さい!きっと何かのお役に立てるはずです。

 

 最後に、尽くして 尽くして 尽くして 忘れろ! 私が今までに学んだこと、経験したことがお役に立てるのであれば、どうぞ いつでもお気軽にご相談下さい。

 

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